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繰下げの損益分岐点

繰下げの損益分岐点

損益分岐点年齢

年金の繰下げをすると、繰下げている期間は年金が支給されません。
その支給されなかった年金額分を繰下げ増額分で補うには何歳まで生きれば良いのか?
この年齢が、繰上げ受給と本来の支給開始年齢から受給(以下、「本来受給」と略します)した場合の総受給額が一致する年齢で、いわゆる損益分岐点になります。

計算してみましょう。
1年繰り下げた場合の繰下げ増額率は8.4%です。
本来受給の年金額を100%とすると、1年繰下げることによって失われる年金額100%です。
この100%に、増額分の8.4%を何回受給すれば追いつくかですから、100÷8.4=11.9、約12年年金を受給すれば追いつくことになります。

2年以上の繰下げも、計算式の左辺と右辺をそれぞれ繰下げ年数分を掛けるわけですから、分岐点になる「12年」は変わりません。

老齢年金は終身年金ですから、12年受給することは12年生きることを意味します。
つまり、「繰下げ」は、年金を受給してから12年生きれば元が取れ、それ以上長生きした場合には「得」をします。
逆に繰下げ受給後12年生きられない場合には、「損」をすることになります。

整理すると

繰下げ年数 受給開始年齢 損益分岐点年齢
1年      66歳     78歳
2年      67歳     79歳
3年      68歳     80歳
4年      69歳     81歳
5年      70歳     82歳

ただし、「繰下げ」も物価・賃金水準の変動による年金額改定の影響を受けますから、上記の年齢は実際には微妙に前後するはずです。
また、繰下げた年金に「振替加算」や「加給年金」など、繰下げ対象外の年金が含まれる場合、損益分岐点年齢は先に延びることになります。

平均余命との関係

繰下げの「損得」を65歳の人の「平均余命」から検討してみましょう。
なぜ65歳かというと、繰下げを決断する年齢が65歳だからです。
繰下げをしようかどうかを検討する人は少なくとも65歳までは生きているということで、その後の「余命」がどの程度かという統計上の指針が「65歳世代の平均余命」ということです。

平成26年簡易生命表によれば、65歳男性の平均余命は19.29年、女性は24.18年です。
つまり、65歳男性は平均84.29歳まで、女性は89.18歳まで生きるということです。
したがって、65歳の平均余命を考えたときには、「繰下げ」は「お得」ということが言えます。

ただし、これはあくまでも平均余命という統計を当てはめた上での結論であって、実際の余命は個人によって異なります。
あたりまえのことですが、平均余命より長生きする人、早死にする人がいて「平均」が算出されるわけです。

したがって、一般論としては「繰下げはお得」と言うことができても、ある個人が得をするとは限りません。
強いて言えば、男性に比べて女性の方が得をする可能性が高いとは言えます。

自分の余命がわからない以上、結局のところ「繰下げ」をするかどうかは、その人の考え方によりますね。

2015.9.10

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