会社以外でも有益な社会保険労務士の専門分野
会社以外でも有益な社会保険労務士の専門分野
社会保険労務士の多くは、会社を顧客として活動しているわけですが、実は社会保険労務士の知識は一般の人にとっても大変役立ちます。
年金については、やはり会社よりも一般の人にニーズが高いでしょうし、労務相談も、労務の一方の当事者である会社員自身にとっても必要と思われます。また、会社を退職した後の社会保険の知識も、一般も人のニーズが高い分野だと思います。
しかし、残念ながら、会社を顧客にするビジネス形態だと、なかなか一般の人の相談に乗れる機会が訪れません。
やはり、日本では「相談」という形のないことにお金を払うという習慣が根付いていないのだと思います。
ただ、社会保険労務士会では、一種の社会貢献業務として、無料の電話相談を行っていて、私はその担当者の一人でもあります。
この無料電話相談は、「社労士110番」といって、毎週1日定期的に開催されているもので、数十名の社会保険労務士が交代で担当しています。社会保険労務士への報酬は、社会保険労務士会から支払われます。
このような相談形態であれば、一般の人も相談しやすく、実際に一般の人からの相談が圧倒的に多くなっています。
担当者となる私たち社会保険労務士は、通常、会社からの相談ごとが多いので、一般の人からの相談ごとには新鮮味を感じますし、社労士知識が一般の人に役立つことを痛感します。
社労士知識を一般の人に役立てるには、このような無料電話相談と、それ以外に一般向けの本を出すこともあると思います。
実は私は、一般向けにも年金関係の本を出してはいるのですが、実際の購買層は、同業者、つまり社会保険労務士が多いようです。なかなかうまくいかないものです。
それで、このホームページでも、会社向けだけではなく、一般の人も対象とした情報発信をしていきたいと思っています。
いわゆる事務所ＰＲ的なコンテンツは最小限にして、まずは自分がどのような社会保険労務士か知っていただくために、自分の専門知識の範囲で、みなさんに役立つ知識や日頃感じていること等を発信していければいいなと思っています。
2014.12
