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エクセルの活用

エクセルの活用

私は、業務上、エクセルをかなり使います。
ただ、私の場合、エクセルは習ったことはなく自己流です。
それでも、加減乗除といくつかの関数を知っていればかなりのことはできます。

高齢者賃金シミュレーション

エクセル活用の代表例は、「高齢者賃金設計」。
「高齢者賃金設計」とは、60歳以上の社員の賃金を決めるために、賃金をいくらにしたら、年金受給額はいくらになる、高年齢雇用継続給付はいくらになる、公的給付を含めた社員の「総手取り額」はいくらになるという試算をシミュレーションして、賃金を決めることです。
かなり前になりますが、自分の業務のためにこのようなシミュレーションをエクセルでできるように作成したのですが、これは商品化されました。

私が社労士になって間もない頃は、自力で計算をすることが難しい部分だけ市販のシミュレーションソフトに頼っていました。
しかし、市販のソフトは、自分が顧客に対して見せたいような画面ではありませんでしたから、ソフトで求めた数値を自分で作成したエクセルの表に入力していました。

そのうちに、ある関数を知り、すべてをエクセルで計算できるようになりました。
それが商品化されたわけです。

VLOOKUPとIF

VLOOKUPとは、表から条件にあった答えを選ぶ関数です。

高年齢雇用継続給付は、60歳前の賃金額と60歳以後の賃金額との比率に応じて、2種類の計算式があります。
例えば、計算式Aを使用する条件なのに計算式Bで答えを出してしまえば、その答えは間違った答えになってしまいます。

VLOOKUP関数を使えば、あらかじめ、2つの計算式での答えを表にしておき、その表から条件に合った方の答えを選ぶことができます。
その表は、画面上は隠しておきます。

そのうちに、この方法は多少不合理と思えてきました。
選択肢が2つであれば、IF関数を使用した方が作成が簡単になります。
IF関数なら、「もしこの条件ならAの計算式、条件外ならBの計算式」という設定が可能です。
あらかじめ作表することも不要になりますね。

その他のエクセル活用

労働保険の年度更新の賃金集計表もエクセルで、毎月の個人の賃金を入力すれば自動的に完成できるようなものを作っています。
算定基礎業務でも。

面白いのは、社員年齢表。
60歳前後の社員が多くいる会社では、社員の年齢を管理しておかないと、定年、再雇用、再雇用後の賃金決定、雇用保険の免除対象者の把握等々、年齢に関わる管理が多いです。

ある時、ひょんなことから、エクセルは年月日表示ができますが、この年月日は、セルの設定を変えると数値に置き換わることを知りました。
この数値は何だろうと考えたときに、たぶん、ある基準日からの総日数を年月日に置き換えているのではないかと思いました。
そうであれば、年月日①(現在)-年月日②(過去)という計算をすれば、過去から現在までの日数が答えになるはず、その日数を365.25で割れば、年数が出るはずと仮定して実際に試してみたら、果たしてそのとおりの結果になりました。
そうすると、社員の生年月日を入力して、どの時期に彼が何歳になってるかは、基準日を設定して、(基準日-生年月日)÷365.25という計算式でわかります。
難点はどうしても十進法になってしまい、○歳○ヵ月の○ヵ月の部分が、わかりにくくなることです。

エクセルで年齢計算をするもっと適切な方法はないかと、本で調べてもわからなかったので、現在もこのような方法で年齢を算出しています。

社員の年齢把握の必要性

労務的に必要な社員の年齢把握は、まずは、定年との関係でしょう。
それから、40歳になると介護保険が適用となります。
給与から、介護保険料を控除しなければなりませんから。
ここまでは、社員の生年月日を把握しておけばOKでしょう。

次に、ある基準日時点での社員の年齢把握が必要なことが2点ほどあります。

ひとつは、雇用保険の免除対象高齢者の把握。
年度初めに64歳以上の社員であれば、雇用保険の保険料免除対象者になります。
この場合は、基準日を年度つまり4月1日に設定し、基準日に全社員が何歳になっているか作表します。
社員の生年月日を入力した表に、基準日欄を設け、「(基準日-生年月日)÷365.25」という計算式を入力した欄を作ればOKです。

もうひとつは、高年齢者雇用報告書。
高年齢者雇用報告書では、毎年6月1日現在の在職社員の年齢を把握する必要がありますから、基準日を6月1日に設定して、前者同様の作表をします。

退職金との関係では、社員の勤続年数を把握する必要がありますが、生年月日を入社年月日に置き換えれば、勤続年数の計算は簡単です。
退職金額のシミュレーションをするには、退職金制度によってはかなり複雑にはなります。

図表の作成

私は、図表の作成は主にパワーポイントを使用しますが、場合によってはエクセルでも図表を作ることがあります。
エクセルの方が、水平、垂直、横位置、縦位置の関係がきっちりしていますから。

様々な場面で使用している、年金の支給開始年齢引上げスケジュールの図表は、私が社労士になって間もない頃にエクセルで作成したものです。

画像の説明

2015.7.25

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